紀元前8000年には南米・アンデス高原のインディオたちに知られていたと言われています。歴史は深く、南アメリカのペルーとボリビア(チチカカ湖周辺)を中心に発達したインカ時代では、じゃがいもは生命を吹き込むものとみなされ、じゃがいもの女神“Axomama“を崇拝するという文化が存在しています。芽吹く芽(目)が豊かさのシンボルだったようです。インカ時代の宗教的な祭りの日程は、このじゃがいもの植付け・収穫時期に対応しています。やせた土地しかも、アンデス山系4000mに及ぶ高地でも栽培できる画期的な食物だったのです。南米には他にとうもろこしが重要な食文化としてありますが、じゃがいもはとうもろこしの栽培条件よりも悪くても育つすぐれものです。
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