ヨーロッパでのじゃがいも栽培はまだ200年ほど。スペインとイギリスの航海士たちが16世紀の後半に南米から金銀の財宝とともにヨーロッパにじゃがいもを持ち帰ったと言われています。ビタミンCの含有量が多く壊血病予防として遠洋航海における重要な栄養源となったそうです。
当初のじゃがいもは聖職者、侯爵や学者たちの庭園を飾る観賞植物で、コックに渡して調理させるには高価すぎると・・・。また、じゃがいもを食べると腹痛などの症状を起こすこともあり、じゃがいもに対して偏見が生まれはじめるのもこの頃です。
ヨーロッパでじゃがいもが栽培されるようになるまで、矛盾する歴史や逸話が数多くありますが、確実なのはじゃがいもの広まりに2通りの道があったということです。
アイルランド→イギリス→オランダ
ポルトガル→スペイン→フランス→イタリア
なぜさまざまな歴史があるかというと、当時まだ珍しかったじゃがいもをワイルドヤム、さつま芋、菊芋やキャッサバと間違えていたからだとか。形は似ているようでも同じ科ではないのです。
スペイン人は初めじゃがいもをトリュフと間違えトリュフ"tartuffuli"、と呼んでいました。ドイツ語のじゃがいも"Kartoffel"は、16世紀にイタリアで呼ばれていた"tartufolo"から由来します。 |
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