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パンやケーキ、全部で何種類あるのか数的に把握するのは難しいですが、パンの種類だけでも今日で400種類以上あるそうです。多くの焼き菓子は地域の特産品であったりして、なかなか手に入らないものもあります。クリスマス時期など季節限定のお菓子もあります。
イースト生地やサワー生地で作った最初のパンは1000年頃に誕生したとか。蜂蜜やスパイスを使って作るお菓子レープクーヘンも同じ頃に作られ始めたそうです。
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クリスマス時期に有名なシュトレンの元祖は14世紀に遡ります。とてもパサパサとして味っ気のないものだったようです。日本でも有名になったドレスナー・シュトレンは、1474年にドレスデン市の年史で初めて述べられています。当時は教会側からシュトレンにバターを使うことを禁止されていたため、ザクセン選帝侯エルンストと弟のアルブレヒトは、教皇にバター解禁を懇願します。 |
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教皇は「良心と神の祝福」のもと、贖罪を支払えばシュトレンに牛乳とバターを使用しても良いという歴史上に残る文書を送りました。このバター禁止令が解かれたのは1491年のことです。
粉砂糖でまぶされたシュトレンの一かたまりは、オムツをした子供を象徴するものだそうです。 |
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クリスマスに食べるクッキー「Spekulatius」(スペクラチウス)も宗教的な背景を持っています。この名称はラテン語の「Speculator」に由来し、ラテン語では司教という意味です。食料難のときにパンで人々を救ったといわれる聖ニコラウスに敬意を表して焼かれ始めたといいます。スペクラチウスの形には何種類かあり、ニコラウス話の場面がモチーフにされています。
18世紀に入り製粉技術が発展し、焼き菓子に変化が起こります。家庭でも焼き菓子を作るようになった時期でもあります。ビスキュイ生地やクッキー生地も考え出されました。また、砂糖の製造コストが18世紀に減少したことでさらなる転換を迎えます。砂糖はケーキ生地の材料に使われるだけでなく、アイシングなどパンやケーキを飾るためにも使用されるようになり、焼き菓子の見た目にも影響を与えるようになりました。
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